注意点 得しない場合

車を乗っていて、一番キズをつけやすい部分といえばバンパーではないでしょうか?

実際に見積りをしてきた中でも、最も多い部分になります。

キズをつけてしまう可能性が高い部分だけに、その都度新品バンパーに交換するのではなく、出来るだけ修理したいものです。

ただバンパーを修理しても安くならない、もしくはなりにくい場合もありますので説明します。

安くならない場合とは?

バンパーにキズをつけてしまってディーラーにいくと、殆どの場合新品バンパーに交換して修理します。

これはディーラーでは部品を売ると儲けになり、手間かけて部品を修理する必要がないためです。
ですのでバンパーに限らずどのような修理でも、交換が基本になります。

このディーラーのような部品の交換が多い修理は、総じて高額になる傾向にあります。

ただ、バンパーは新しいものに交換する以外にも、修理する方法があります。

バンパーは簡単に言うと、プラスチィックで出来ていますので、主に鉄で出来たボディーの様に板金して直すことはできません。
それでも熱で温めて変形を戻したり、キズをパテで修正したりして修理することが出来ます。

 

金額的には、キズなどを修理した場合が、新品に交換した場合より高くなることはあまりありません。
当たり前のことですが、修復したものが新品より高くなっては意味がありません。
ですのでバンパーのキズを修復した場合の金額は、交換より低く抑えられていることが多いのですが・・・。

修理しても安くならない場合

ただ残念ながら例外もあります。
修理した方が交換より高くなる場合や、修理が適さないこともあります。
それが下記のような場合です。

  1. 新品バンパーの値段が安い場合
  2. キズがあちこちにあったり、過去に直している場合
  3. 割れなど損傷が酷い場合

まずは新品バンパーの値段が安い場合です。
部品の値段はもともと定価が設定されていますので、メーカーで決めた値段が極端に安い場合は、交換した方が安いことがあります。

具体的には、バンパーの値段が3万円を少し超えるくらいの場合です。
この位の値段はバンパーとしては、もっとも安い部類になります。

新品バンパーの中間価格帯は、ざっくり言えば4~6万円程度です。(けして正確とは言いませんが、おおむねそのような価格が多くあります。)
これは交換工賃や取り付け部品・消費税をのぞいた、バンパー単体の値段です。
これに上記のような、交換工賃など含めた交換の場合の総額は、5~8万円程度になります。

対して、バンパーのキズを修復した場合の中間価格帯は、3万円を切るくらいから3万後半になります。

新品バンパー交換と比べると、半値程度で修理することが出来てしまいます。
あくまで価格だけを比較すると、こういった場合が安くなるケースです。

話が前後しましたが、逆にこれまでの説明で、バンパーが安い場合はあまり上手くいかないことがわかると思います。

バンパーの値段が3万円少し超える位の場合は、交換工賃など全て含めた総額で、4万円を切るケースが出てきます。
そうなると、バンパーそのものを修理する場合と殆ど差がない、もしくは修理した方が高い、といったことも少なからずあります。

次は、キズがあちこちにあったり、過去に直している場合です。

1.と関連しますが、修理金額はキズなどの損傷の程度や、範囲によって変わってきます。

具体的には、「キズの範囲が広い」「キズが一箇所ではなく右側にも左側にもある」「ヘコミや割れなどがある」「過去に修理している」場合などは高くなります。
これらは全て、修理に手間がかかるため、そのまま修理金額に影響してきます。
つまり、修理の工賃が高くなるため、交換と比較した場合に安くならないケースになります。

最後は割れなど損傷が酷い場合です。

これは2.にもいえることですが、前提条件としてバンパーの修理は、あくまで今のバンパーを直して復元する作業です。
ですので元の状態があまり酷い場合は、修理の方が安くても、交換の方がお得になる可能性があります。

これはどういうことかというと、例えばバンパーの割れが酷いにもかかわらず、直しやすい場所で修理可能だったとします。
そして新品バンパーの値段も高く、修理したほうが安いという状況です。

一見すると安くなってお得にみえますが、割れてしまっている場合などは修理しても強度が低くなってしまい、再度同じところが割れてしまう可能性があります。
そうなると、また修理か交換が必要になります。

ケースバイケースですが、バンパー交換でもそれほど高くなく、損傷が酷い場合は思い切って交換するのも一つの手といえます。

実際は7割以上が交換ではなく修理

ここまでは、3つのケースで修理が安くならない(もしくは適さない)場合をお話してきました。

ただ実際に車の修理屋にいた時の大まかな感覚では、7割以上は修理していたと思います。
それだけ修理が多い理由は、大きく分けて二つです。

  • ディーラー以外は部品の仕入れで儲からない
  • 結局修理した方が安い

最初の「ディーラー以外は部品の仕入れで儲からない」は修理する側の都合になります。

ディーラーでも、メーカーから部品を仕入れして交換します。
この場合の利益がどれほどあるかは、正直分かりませんが、一般の工場よりはずいぶん良いとは思います。

では、ディーラー以外はどうなのかといいますと、メーカー純正品を仕入れした場合の利益は、10%から非常に良くて15%くらいになります。
単純にバンパーを5万円で仕入れした場合の利益は、わずか5000円ということも普通です。

こういった事情もあるため、ディーラー以外ならすんなり修理してくれるところも多くあります。
これはユーザーにとっても好都合といえるでしょう。

二つ目はまったくそのままですが、結局修理した方が安いというシンプルな理由です。

先ほど安くならない例外の部分で、具体的な金額をお伝えしました。
これは実際の見積りでよくある価格です。

私が見積りしていたときは、修理の場合と交換の場合の両方で見積りしていました。
ですので、差額がどの位になるのかをお客様に伝えて、選んでいただく方式です。

具体的な値段は、その時のよくあったケースになります。
ですので、条件が整えば修理の方が安い、と考えていただくのがよいでしょう。

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