車のドア交換費用

フィット・ライフ
このページではドア交換の修理費用と、板金修理の費用とを比較します。

まず最初はフィットのドアの交換事例、次に板金修理したデミオで交換との比較、最後に中古部品を交換したライフの事例となります。


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お勧めの車修理店の探し方

「修理に出したいけど、どこに車をもって行けば良いかわからない・・。」
いざ修理と言ってもお店や修理工場が分からないという方も多いと思います。
そこでお勧めの修理工場の探し方をご紹介します。

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ホンダ・フィット(fit)

フィット全体写真
まずは、ホンダのフィットでドア交換の説明をしていきます。

当然のことながらヘコミが大きくなれば板金で復元は難しくなりますし、無理に板金しても仕上がりが悪くしかも高い、といったことになりかねません。

板金が出来たとしても、交換した方がよい時もあるということです。

このフィットのような場合は、間違いなく交換になりますので、交換の場合の費用を見ていただければと思います。

作業前

ドア全体写真
やや後方からの写真です。へこみというよりドアが潰れてしまっている状態です。

ドアの中心付近が全体的に潰れているような状態です。

板金出来るか出来ないかを言葉で説明するのは難しいですが、あえて言うとすれば「部分的にへこんでいる」場合は板金出来る可能性が高くなります。

反対に板金が難しいのは、「パネルが潰れてしまっている・パネル全体の形がおかしくなっている」という場合です。

簡単に言うと、変形している範囲が広くなればなるほど、板金が難しくなります。

実際には例外もあったりでケースバイケースともいえなくはないですが、イメージとしてはそう考えていただくと良いと思います。

ちなみにディーラーでは板金出来る出来ないに関わらず、基本的に交換修理になります。

ドア部分
ドアを正面に見ても潰れているのが分かると思います。

こうなると交換しかありません。

ドアの交換がメインになりますが、ドア下のサイドシル(別名ロッカパネル)部分もへこみがありますので板金しています。

修理中

新品ドア
これが交換用の新品のドアになります。

よく見てもらえば分かりますが、ガラスなどがついていません。

基本的には部品はそれぞれ単体で交換になります。
ドアを注文すれば、ドアのパネルのみで、ガラスや内張りなど付属部品は一切ついてきません。

ですので、使える部品は元のドアから全て流用します。
中には流用が出来ない部品もありますので、付属部品も合わせて必要になります。

この部分でもディーラーでは元のドアの部品の流用が少ないので、少しでも安くしたい場合は、交換修理でもディーラー以外が良いと思います。

ちなみに板金塗装でも、やり方によっては付属部品の交換が必要な場合があります。

板金作業や塗装作業の邪魔になるためです。

マスキングして取り外しを最小限にすることも出来ますが、仕上がりに影響します。

また、この例では分かりにくいのですが、新品のドアには色がついていません。
正確にいうと車体と同じ色ではなく、艶のない黒っぽい下地が塗ってある状態です。

例に出した車の色が黒だったので、分かりにくい感じかもしれません。

交換の場合は、交換パネルに下処理をして塗装、そして取り付けという流れになります。

サイドシル部分
ドアは交換になりますので取り外ししていますが、ドア下のサイドシルも板金しています。

サイドシル2
この部分です。

サイドシルは細長く面積が少ないので塗装代は安い部類に入ります。

ただ、へこみが大きくなって板金が出来ない場合は、ボディーをカットしての交換になる部分です。

ボディーのカットをすると雪国などではサビが発生しやすくなるので出来るだけ板金で済ませたい場所になります。

またボディーのカットは売る場合の査定にも影響する場合があります。

ドア仮合わせ
サイドシルとドアを塗装し、ドアを取り付けた状態です。

この状態はまだドアの付属品を取り付けていませんので、この後取り付けて完成です。

修理後

フィット完成
完成です。

完成2
交換しましたので当たり前ですが、形は綺麗に元通りです。

ドア正面から
色ずれもなく綺麗に塗装されています。

補足になりますが、ドアの交換作業の場合は裏側も塗装が必要になりますので、一度ドア単体で両面を塗装します。
その後メタリックやパールが入っている色については、色をそろえるために前後のパネルにも塗装が入ります。

このフィットの場合も、ドアの前パネル(フロントフェンダー)と後ろのドアに色を塗っています。
板金の場合でも、場合によっては隣り合わせのパネルに塗装が入りますが、交換の場合は塗装するのが基本になります。

参考費用

それではホンダ・フィット、フロントドア交換・サイドシル修理の参考価格です。

  • フロントドアの交換工賃に14,080円・部品代に38,700円
  • サイドシルの板金工賃に8,960円
  • フロントドアとサイドシルの塗装工賃に46,080円
  • フロントドアの付属部品代に4,240円

他、塗料代などを含めた参考費用は118,492円税別です。

では、ドア交換の費用を分かりやすくするためにサイドシルの修理を抜かした金額がこちらです。

  • 新品ドアの部品代 38,700円 交換工賃 14,080円
  • 塗装工賃 36,480円
  • 付属部品代 4,240円
  • 他、塗料代を含めた合計金額概算は98,492円(税抜)。

となります。

一例ではありますが、普通乗用車のドア交換であれば、消費税を含めると10万円を超える場合が殆どです。

このフィットの場合は、板金でへこみを直すことが出来ない状況になりますので交換していますが、小さいへこみを板金で修理した場合は5~6万円程度で修理できます。

ですので小さいヘコミでドア交換した場合、倍近い修理金額になることがあります。

ドアのヘコミ修理は下記の参考もご覧下さい。

参考:フロントドアの凹み|デミオとパジェロミニ

参考:リアドアのへこみ事例4台|オデッセイ・クラウン・デリカ・ライフ

では、へこみがほどほどの大きさで、交換になってもおかしくない車を例に、板金と交換の費用を比較してみます。

デミオ板金修理と交換の比較

参考:フロントドアの凹み|デミオとパジェロミニから、デミオの例です。


ディーラーに行くと交換になるへこみです。

ただ、板金塗装で修理は十分出来るレベルです。

へこみを直し塗装の下地をぬったところ。このあと本塗装して完成です。

無事、板金塗装で修理が完了しました。

それではドアを板金で直した場合の見積りです。

  • 助手席ドアの板金工賃 12,160円
  • 塗装費用 37,120円
  • 内張りの取り外し工賃 1,920円
  • 塗料代を含んだ合計金額概算は 55,949円税別

となります。

今度はもしドア交換になった場合のシュミレーションです。

  • 新品ドアの部品代 48,800円 交換工賃 13,440円
  • 塗装工賃 35,840円
  • 付属部品 10,960円
  • 塗料代を含めた合計金額概算は 113,610円税別

となり、両方を比較すると、

  • ドアの板金塗装では 55,949円
  • 新品ドア交換では 113,610円
 

ほぼ半値になることが分かります。

このデミオの場合は、ディーラーにもっていくとほぼ間違いなくドア交換になります。(小さいヘコミや自社の工場が混んでいる場合などは外注で板金することもあります。)
板金ができる場合でも、交換してしまえば金額は倍になってしまいます。

あたりまえのことかもしれませんが、このように比較するとハッキリとわかると思います。

ただ、いつでも半値になる訳ではありません。

板金塗装の場合は、ヘコミなどの損傷の程度が大きく金額を左右します。

傷が小さければ安くなり、大きなへこみになれば高くなります。

ドア交換の場合も、部品・工賃ともに高い場合と安い場合があります。

つまり新品ドアの値段が高く、キズが小さいものであれば差額が大きくなり、
ドアの値段が安くて、キズが大きければ差額は小さくなります。

もちろん、交換と修復では内容そのものが違いますので、どちらが良いかは一概にはいえません。

新車で買ったばかりであれば、ディーラーにいれるのも良いと思います。もしかしたらサービスしてくれる可能性もあります。

ケースバイケースではありますが、損傷が極端に酷くなく板金できるのであれば、
交換と比較した時に、納得できる価格差になると思います。

またドア交換の場合はソリット塗装をのぞき、隣り合わせの両パネル(ドアやフェンダー)にもボカシで塗装が必ず入ります。

小さいヘコミであれば、ドア内の塗装で済む場合や、どちらか片方のパネルに塗装が入るだけで済む可能性もあります。

細かい部分ですが、ボカシは塗装を塗り重ねますので、少ないに越したことはありません。

ドア意外の場所につきましては、こちらをご覧ください。


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ホンダ・ライフ

ドア 上から
それでは今度は、中古部品をつかったドア交換の事例です。

車種はホンダのライフです。

修理前

ホンダ・ライフ
リアドアが大きく変形しています。

 

板金塗装 前
この角度だと分かりにくいですが・・・

 

ドア ヘコミ大
ドア全体が変形してしまっています。

ドア取り外し

リヤドア
ここまでいけば、まず交換です。

 

上から
中古部品があればお得に修理出来ます。

中古部品は車が古いほど安くなりますので、車が新しい場合はなかなか難しくなります。

 

板金塗装 範囲
リヤドアを取りはずした状態。前のドアとタイヤ付近にも傷があります。

少しのへこみやキズでも、別のパネルになれば、料金のプラスは大きくなります。 
写真ではパテを塗ったところで、まだ大まかな補修状態です。

このあと、塗装の下地を塗った段階までいくと補修の範囲はもう一回り大きくなります。
ボカシの部分も入れるとフロントドア、リアフェンダーともに半分くらいまで色が入ります。

 

中古のドア
これが交換する中古のドアです。全く違う色です。

 

ボディーの新品部品は色が付いていない状態なので必ず塗装して取り付けます。
中古部品の場合も、傷やへこみがあったり同色でも色がずれてきますので、基本的に塗装が必要になります。

ちなみに今回のホンダライフのリアドア新品の値段は、48,000円で中古は18,000円でした。
部品交換でも、中古を使うことによってかなりの節約になります。

ドア交換完成

ライフ完成
中古部品を使っても仕上がりは問題ありません。

板金塗装 後
正面から

やや前から

参考費用

それではホンダ・ライフ、リアドア中古交換修理の事例。参考価格です。

  • 中古のリアドア代が18,000円、交換工賃に9,600円
  • フロントドアとクオーターの板金に7,040円
  • フロントドア・リアドア・クォーターの塗装に53,120円

他、塗料代を含めた参考価格合計は94,749円+消費税となります。

中古部品を使ったことにより、フロントドアとリアフェンダー(クオーター)も一緒に修理しても10万円を切っています。

このように交換ではなく、板金でヘコミを直す、又は中古部品を使うことによって、修理金額は安くなります。

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