板金塗装修理の値段・価格

お見積りの解説

このページでは、板金塗装や交換修理でのお見積り仕方、料金の計算方法をご説明します。

お店によっては、口頭で大体この位、と言われることもありますが、基本的な計算方法というものが存在しますので、その説明になります。

ちなみに、現在のお見積りは殆どの場合パソコンのソフトで行います。
ですので同じ計算方法なら、どこでも似通ってくることになります。

ただ、判断する部分やお店の方針などがありますので、実際にはかなり違うことも十分考えられます。


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いざ修理と言ってもお店や修理工場が分からないという方も多いと思います。
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工賃

まずは工賃の決め方ですが、これは1時間作業するといくらかという、修理店それぞれの設定があります。
地域差などがありますので一概には言えませんが、1時間6,000円前後が多いと思います。
これは時間工賃、もしくはレバレートと呼ばれます。

例えばバンパーの交換作業に1時間掛かったら6,000円といった具合です。

ではバンパーの交換に、どのくらいの時間が掛かるのか?という部分は、あらかじめ決められた標準時間の設定があります。
それを元にパソコンのソフトで見積りをつくっていきます。

簡単にいうと、こういったことになります。

ほとんどの作業に標準の時間設定がありますので、同じ内容の修理ならお店が違っても似通ってくるのはこのためです。

それではケースごとにもう少し細かく説明していきます。

板金の見積り方法

まずはヘコミを元に戻す、板金の料金です。

最初はヘコミの大きさを測り、ヘコミの面積を求めます。
縦10㎝、横20cmで面積は200平方㎝、といった具合です。

次に作業の難しさを判定します。
パネルの端にヘコミがある、裏側から作業ができないため難しい、などの項目で3段階に分かれます。

ヘコミの面積と難しさが分かったら、指数テーブルと呼ばれる一覧表から作業時間を割り出します。
面積は200平方㎝で、2段階目の難しさだとすると、指数テーブルでは1時間作業になるな、というかたちです。

これに板金作業に付随する、部品の取り外し工賃を加えると板金の料金が出ます。

板金の見積りはパソコンのソフトで出来ますが、測ったり判断したりになりますので、どちらかというとアナログと言った方が良いかもしれません。

実際の現場では、「2時間くらいだな」という風に大雑把になりやすい部分です。

それでは大まかにですが、上記の計算方法でヘコミの大きさから板金の料金をシュミレーションしてみます。
(時間工賃は6,400円・難しさは2段階目・付属品の取り外しは除く)

  • 10cm×10cmのヘコミ 5,120円
  • 15cm×20cmのヘコミ 8,320円
  • 25cm×30cmのヘコミ 10,880円

このようになります。
ただ板金に関しては、ヘコミを判断する部分が料金に大きく影響しますので、お店によって差が出やすい部分になります。

塗装の見積り方法

続いては板金とセットになる塗装についてです。

塗装に関しては計算が非常に複雑になり、見積りにはパソコンが必須となります。
説明も非常に複雑になりますので、なるべく簡略化してお伝えします。

まずは塗装の種類についてです。
一般的な塗装は、ソリット・メタリックと2コートパール・そして3コートパールの3つに分かれます。

ソリットはパールやメタリックが一切入らない色になります。
通常は元の色となじませるために、直した部分よりかなり広範囲に塗装しますが、ソリットの場合は範囲が極端に広くなりません。

パールなども入らず、比較的狭く塗れるため3つの中では一番安い塗装となります。

メタリックと2コートパールは標準的な塗装の種類になり、価格も3つの中の中間になります。
メタリックやパールが入ることにより、元の色とそろえるために、塗る面積が広くなります。

例えば運転席のドアを交換する場合は、後ろのドアやフロントフェンダーといった、となりのパネルまで塗装するのが基本とされています。
板金の場合でも、修理したパネルの隣りのパネルまで塗装することもあります。

このような理由から、塗装代が高くなります。
ちなみに料金は、メタリックと2コートパールはほぼ一緒になりますので、同じように分類しています。

3コートパールは3つの中ではもっとも値段が高い塗装です。
理由としては塗装が3層になっていることと、パールの料が多いためです。

3コートパールの多くは白のパール色になります。
白い色に少量のパールでは、パール感が出ませんので、パールを多く入れる必要があるからです。

また、他の色では塗装が1層か2層になるのに対して、3コートでは塗装が3層になり、その分作業工程が増えますので、料金が高くなるというわけです。

塗装の見積りに関しては、まず塗装の種類によって作業工程が違い、作業時間もそれぞれになり、工賃も変わってくるということです。

塗装料金を決める上でもう一つの重要な部分は、塗装の範囲です。
これは板金の後、パネルのどのくらいの範囲で塗装するのか、ということです。

簡単にいうと、エクボ程度であればパネルを部分的に塗り、大きなヘコミであればパネル全体を塗る、ということです。

先ほど色をなじませるために広範囲に塗装すると説明しましたが、ここでの判断はソリットだった場合で考えます。

よく部分塗装という言葉を使うことがありますが、料金を決める上では板金後の下処理の面積から考えます。

下処理がパネルの1/3であればパネル全体を塗装し、1/6であればパネル半分、1/9であれば1/3程度となります。

このように塗装する範囲でも作業時間が変わりますので、料金も変わるということです。

ちなみに交換の場合は、交換塗装用の作業時間が別途決まっています。

長くなりましたが、種類と範囲を判定して、パソコンで車種別の塗装の料金を見積っていきます。


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HOME>価格・費用

それでは参考用として、3つ見積りをシュミレーションしていきます。

見積りシュミレーション

運転席のドアに、エクボ程度のヘコミがあった場合の塗装料金。
塗装の種類はソリット・範囲は1/3・車種はプリウス

  • 運転席ドア 範囲1/3 損傷塗装工賃 27,520円
  • 材料代 2,919円
  • 合計塗装費用概算 30,439円

同じくプリウスで運転席のドアに10cm程度のヘコミがあった場合
塗装の種類はメタリック・範囲は1/2

  • 運転席ドア 範囲1/2 損傷塗装工賃 37,120円
  • 材料代 4,749円
  • 合計塗装費用概算 41,869円

最後は運転席のドアに大きめのヘコミがあった場合
塗装の種類は3コートパール・範囲は1/1・同じ条件のプリウス

  • 運転席ドア 範囲1/1 損傷塗装工賃 46,720円
  • 材料代 7,008円
  • 合計塗装費用概算 53,728円

一番最初が塗装範囲が狭くソリットになりますので、一番安いパターンです。
最後はその反対で範囲が広く、3コートパールになりますので、一番高いものになります。

ちなみに材料代というのは塗料のことになります。これは工賃に何パーセントかを掛けて計算しますが、お店によって独自の設定になります。
また、塗装費用が高く感じられるかもしれませんが、これは計算の中に加算基礎数値と呼ばれる、基本料金のような設定が含まれているためです。

これは主に、車のカラーナンバーと実際の車にあわせて塗料を作る料金や、元の色となじませるために広い範囲で塗装する料金です。
このような設定があるため、最初の一箇所目は基本料金+1パネルの料金となるため、割高といえます。
2箇所めからは、基本料金+1パネル目+2パネル目となるため割安になる計算です。(厳密には基本料金が少しだけ高くはなります。)

この部分で料金は結構変わってきますので、直すなら一度にやった方がお得になります。

ここまでで板金と塗装の料金の求め方がわかりましたので、合算するとヘコミを直す料金がわかります。

例えばプリウスの運転席ドアに10cm×10cmのヘコミがあり、塗装はメタリックだったとすると、

  • 板金代 10cm×10cmのヘコミ 5,120円
  • ドア内張り・ミラー取り外し費用 2,560円
  • 運転席ドア 範囲1/2 損傷塗装工賃 37,120円
  • 材料代 4,749円
  • 他、消費税を加えた合計修理費用概算は 53,513円

となります。
あくまでシュミレーションではありますが、計算方法としてはこのようなかたちです。

交換の場合

では最後に交換の見積り方法をみてみましょう。
交換の場合は計算というよりは、既に決まっている料金を合算していきます。

ドア交換を例にだして説明します。

まずは、ドアの部品代になりますが、これはメーカーで定価が決まっています。
お店によって仕入れ値は違いますが、1割引くらいで仕入れするかたちになりますので、販売価格としてはほぼ値引きなどなく、定価販売となります。

見積り時はパソコンに車種別に値段が入っていますので、最初に車の情報を入れれば、ドア交換を選択するだけです。

次は交換工賃になりますが、これもパソコンに車種別で時間工賃が入っています。
プリウスの運転席であれば2時間、といった具合です。
ドアの交換を選択すれば時間がわかり、予め設定したお店の時間工賃と掛け合わせて、自動的に算出されます。

塗装に関しても、新品のドアに塗装する時間が決まっていますので、塗料の種類やお店の設備状況などを選ぶことによって決まります。

このように交換の場合は、大まかな部分では予め金額が決まっていますので、相見積りをとっても似通ってくることが多いです。

ただ、付属部品の再利用をどれだけするのか、といった部分や、お店側の設定などもありますので、まったく一緒ではありません。

では例をだして説明いたします。

ホンダフィット、運転席ドア交換・2コートパール

  • 新品ドアの部品代 38,700円 交換工賃 14,080円
  • 塗装費用 41,472円(塗料代含む)
  • 付属部品代 4,240円
  • 消費税を含めた合計金額概算は 106,371円

このような見積りになりますが、新品ドアの部品代は何か特別なことでもない限り一緒になります。
交換工賃も、お店側の時間工賃の設定はありますが、それほど大きくは変わりません。

塗装費用に関しても、時間工賃設定やお店の設備などもありますが、やはりそれほど大きく変わりません。

変わるとすればドアに付属する部品に高いものがあって、それを再利用するか交換するか、といった場合くらいです。

ただ項目は多少ありますので、積み重なれば見積りに差が出てくる可能性があります。
少しでも安くとなれば相見積りするのが良いでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
見積りはパソコンのソフトに依存する部分が多く、よくわからなかったかもしれません。

ただ、多少でも知識があれば、見積りにいった時に内容が分かりやすいと思います。
また、相見積りをとった時にも比較がしやすくなるでしょうし、質問も楽になることでしょう。

相見積りは修理を安くするためにとても重要です。それを踏まえネットで簡単に修理工場・ショップを探す方法をこちらにまとめましたのでご覧下さい。

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